今回はイディナロークをWindows11/10で動かす方法を解説していきます。

動作手順
イディナロークを動作させるためには以下のものを導入します。
- dgVoodoo2
- Direct3D Retained Mode
Direct3D Retained ModeはWindowsVista以降に廃止された機能で、イディナロークを起動させるために必要となります。
dgVoodoo2はDirectX1~9をDirectX11/12で動作させるラッパーです。DirectXの不具合を回避するために使用します。
動作に必要なものを導入する
1.dgVoodoo2の配布サイトから以下のファイルをダウンロードします。
- dgVoodoo2の最新版
- D3DRM.zip

ダウンロードが完了したら適当な場所に解凍します。
2.解凍したD3DRM.zipの「d3drm.dll」を「イディナローク」の実行ファイルと同じ場所にコピーします。

3.解凍したdgVoodoo2から以下のファイルを「イディナローク」の実行ファイルと同じ場所にコピーします。
- dgVoodoo2のフォルダ\dgVoodooCpl.exe
- dgVoodoo2のフォルダ\MS\x86\DDraw.dll
- dgVoodoo2のフォルダ\MS\x86\D3DImm.dll

4.「dgVoodooCpl.exe」を実行します。

5.「.\」をクリックして設定ファイルを作成します。

6.「General」タブ内の「Scaling Mode」を「Stretched,4:3 Aspect Ratio」に変更します。

7.「DirectX」タブ内の「dgVoodoo Watermark」のチェックを外し「OK」をクリックします。

以上で導入完了です。
導入後は「イディナローク」の実行ファイルを実行するだけでOKです。

なお、起動後のテキスト表示またはムービー表示からタイトル画面の推移まで10秒ほどかかります。
イディナロークをより快適に遊ぶ
イディナロークをより快適に遊びたい方はお読みください。
BGMの再生環境について
「イディナローク」に使用されているMidiは公式サイトによると「Roland SC-88ProのGSモード」での再生を想定されているようです。
SC-88ProかSC-88Pro互換音源(SC-8820/SC-8850/SC-D70/Sound Canvas VA)で88Proマップに設定すれば意図したとおりの音でBGMを聞けます。
今からSC-88Pro互換音源を導入する方は「Sound Canvas VA」が入手性が良いのでおすすめです。なお、「Sound Canvas VA」を「イディナローク」で使用するには以下の設定が必要です。
60FPS版について
公式サイト上には60FPS版が公開されています。
以下の手順で導入できます。
1.公式サイトから「idinaloq60a.zip」をダウンロードし、適当な場所に解凍します。

2.解凍場所の「idinaloq60a」を「イディナローク」の実行ファイルと同じ場所にコピーします。

以上で導入完了です。
ムービーについて
公式サイト上にはOP/EDムービが公開されています。
以下の手順でゲーム内のOP/EDでムービーを再生させることが可能です。
1.公式サイトから「idinaloq60a.zip」をダウンロードし、適当な場所に解凍します。

2.解凍場所の「op.mpg」と「ed.mpg」を「イディナローク」の「mov」のフォルダにコピーします。

以上で手順は完了です。